チアシードに関するお得な情報をお届けします。

夏場は特に気を付けたい!チアシードの正しい保存方法と食中毒の危険性

六月に入り、じめじめとした梅雨の季節です。
梅雨が明けると本格的な夏が始まりますが、湿度が高いこの季節は食中毒への注意が必要です。
スーパーフードも例外ではありません。

今回はチアシードの保存方法と食中毒について解説します。

チアシードの適切な保存方法

チアシードなどの種子系のスーパーフードは商品によって容量が異なります。500g~1kg程度の商品も多く、毎日食べたとしても食べきるまでには数ヶ月はかかるでしょう。食べきるまでの間、適切な保存を行うことによって食中毒を防ぐ事ができます。

推奨されている方法は、開封後のチアシードを密封性の高い容器に入れておくことです。口コミでは100円ショップなどで手に入る瓶に入れているという意見が多くあります。また、保存瓶の中に乾物などに同梱されている乾燥剤を一緒に入れるという意見もありました。

チアシードは「種」ですから水分に反応して成長してしまいます。暑い季節に水分が存在する場所は雑菌にとって最高の環境ですから、それを防がなければなりません。

保存の際には、詰め替え瓶を予めきちんと乾燥させておくこと・水気の無い場所に置くことが大切です。

それから、あまりにも大きすぎる瓶に入れることも考え物です。
もし一部のチアシードが痛んでしまったりカビが発生してしまったりした時に全てを処分しなければならないからです。商品によっては食品用ジッパーがついていて、パッケージのまま保存できるものも多くあります。

頻繁に使う分だけ瓶に移し替え、残りは冷蔵庫・冷凍庫で保存しましょう。
個人的には冷凍保存が虫が付きにくく、冷蔵保存よりも長期間の保存に適している事からおすすめです。

夏は「チアジェル」を避けるべき?

チアシードの作り置きを「チアジェル」と呼ぶ方も少なからずいるようです。
チアジェルとは、小量の水で戻してジェル状になったチアシードのことです。使用済みのペットボトルなどを利用して数日~2週間程度冷蔵保存できるという口コミから人気があります。

「チアジェル」には肯定派・否定派があるようですが、この方法は衛生上の観点から、夏は避けた方が良いと考えます。

まず、「ペットボトルで作ることができる手軽さ」ですが、直接口を付けて飲む500mlペットボトルは濯いでも雑菌が残ります。プラスチックの性質上、煮沸消毒ができないので雑菌の温床になってしまうのです。
「どうしてもペットボトルで保存したい」というなら、台所用漂白剤などでも殺菌はできますが、それでは元々の「手軽さ」が失われてしまいます。
したがって、ペットボトルでの作り置きは推奨できません。

タッパーや瓶で作り置きする場合も同様です。容器の殺菌をした方が安全です。

「作り置きのチアシードを食べていたけど問題がなかった」という方もいると思いますが、これからの季節は夏です。気温が高くなり、雑菌が繁殖しやすくなります。
チアシードの栄養成分は熱に弱い為、雑菌を加熱処理することはできません。その為、可能な限り雑菌が繁殖しない環境で保存したものを1度に食べきることが一番安全だと思われます。

どうしても時間がなくて作り置きをしたいという場合は、1~2日分を冷蔵庫で保存するようにします。
雑菌が入らないように清潔なスプーンを使用して分ける・ペットボトルは使わないなどを心がけましょう。

間違った保存方法が招くことは?

一番多い例が「カビの発生」や「食中毒」です。
湿気の多い場所で不適切な保存をすると腐ってしまう場合もあります。

夏は気温・湿度が高くなり、雑菌の繁殖が活発化します。

放置したジュースや食べ物がすぐに傷んでしまうように、スーパーフードも食品である以上、不適切な環境下では品質が悪化してしまいます。

「チアジェルを冷蔵庫にしまい忘れたら異臭がした」「チアジェルから細い芽が出てしまった」というトラブルもあります。

臭いや味に違和感を感じた場合は食べることを中止し、体調が悪化した場合は医師へ相談しましょう。
体調を崩した原因がスーパーフードではないかと思ったら、同じ環境で保存しておいたものを医師に診てもらうことも良いでしょう。病院によって、病原菌が確認できるかなどの検査やアレルギー検査もしてもらえます。(検査ができる病院を紹介してもらうことも可能です)

主な食中毒の原因

スーパーフードの杜撰な衛生管理が原因で発生したトラブルの中でも有名なものはアフラトキシンという非常に発がん性の高いカビです。これは「天然の発がん性物質」や「暗殺にも使えるカビ」などとも呼ばれています。
アフラトキシンは非常に熱に強く、一度発生すると一般的な加工や調理の過程でほとんど分解しません。毒性も強く、除去する事が非常に困難なカビだと言われています。輸入食品全てに於いて注意喚起されており、検査が義務づけられていますが、家庭内で発生してしまった例も過去に存在します。

サルモネラ菌も注意が必要です。
ネズミなどの害獣に寄生している印象が強いですが、イヌ・猫などのペットにも存在します。サルモネラ菌は乳製品などで発生する印象が強い菌ですが、漬け物で発生した事例もあります。
同様にO-157(病原性大腸菌)も注意が必要です。

間違った管理・取り扱い方法によって健康被害が発生することはままあり、それはチアシードをはじめとするスーパーフードでも例外ではありません。
適切な保存と管理、衛生面も考えて食べるようにしましょう。

関連記事