キヌアは糖尿病の食事療法にも?糖質が低く血糖値を上げにくい食材
普通に白米を食べるりも、キヌアを食べたほうが糖質を減らすことができます。
ここでは、キヌアの糖質、糖尿病の食事療法に使えるか、調理法、について見ていきます。
お米と比べて糖質は少ないの?
米100gあたりの糖質が76.6gで、キヌアは100gあたり63.5gです。
ものすごく低いというわけではありませんが、小麦、コーンミール、そばなどの他の穀物類と比較してもキヌアの糖質量は少ないです。
エネルギーはキヌアが364kcalと白米の356kcalをやや上回るくらいですが、糖質が低くてビタミンとタンパク質、亜鉛が多めというメリットがあります。
また、水分で5倍に膨らむという高い吸水性を持っています。お米はせいぜい2倍程度にしか膨らまないので、その膨張率を考えると、少量で満足できるということになります。
糖質だけ見て比較するのではなく、他の栄養素にも注目することが大切ということです。
糖尿病でも食べられる?
糖尿病の人は、食事をした後に血糖値が上がってしまうとマズイので、これを防ぐことが重要になります。食後高血糖を防ぐには、ブドウ糖が腸管から吸収されるスピードをゆっくりにしてあげればOKです。
それに役立つのが食物繊維で、キヌアは食物繊維が豊富で血糖値を上げにくいので、低GI(グリセミック・インデックス)食品と呼ばれています。
食後の血糖値の上昇スピードがはやいと、すい臓から血糖値を下げるために大量にインシュリンが放出されます。しかし、糖尿病の人はインシュリンの生成力が落ちていたり、インシュリンがうまく効かない(インシュリン抵抗性が高い)状態になっています。
しかし、低GI食品は血糖値の上昇スピードを緩やかにしてインシュリンの分泌を節約してくれるので、糖尿病の人の食事にも負担をかけずに済みます。
どうやって食べるのが美味しい?
キヌアは雑穀なので、そのまま生で食べても美味しくないです。穀物の中ではお米のような感じで使えるので、炊飯器で炊いたり、茹でて食べるのがベストです。
普段お米を炊いている炊飯器を使ってOKですが、キヌア:水=1:2くらいの割合で炊いたほうがいいでしょう。お米の目盛どおりに入れてしまうと、硬く炊きあがってしまいます。硬めが好きな人はそれでもいいですが、慣れるまでは量を少しずつ調整しながら柔らかさを確かめていくのがおすすめです。
もしくは、サラダやスープに入れてあげてもいいです。
15分ほど茹でれば食べられる硬さになります。