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キヌアだけではない!主食になりうる10種の雑穀スーパーフード

最近は大手飲食チェーン店でも気軽に雑穀米を食べられるようになってきました。
2013年は「国際キヌア年」であり、美容・健康への関心が高まる日本においても国産キヌアも徐々に増えつつあります。
ところで、キヌアの他にもオススメの9つの雑穀スーパーフードを知っていますか?

キヌアを含めて10種の雑穀スーパーフードを解説します。

スーパーフードの分類

様々なスーパーフードがありますが、実はある程度の分類があります。
分類の基準はスーパーフードの摂取を啓発している団体「日本スーパーフード協会」が定めたものや、スーパーフード発祥の地であるアメリカで評価・衆知されているものであることなどが挙げられます。

例えば日本スーパーフード協会が独自に重要と判断し積極的に日本国内へ広めていこうとしているスーパーフードの事を「プライマリースーパーフード10」と呼びます。
これにはスピルリナ・マカ・クコの実(ゴジベリー)・カカオ・チアシード・ココナッツ・アサイー・カムカム・ブロッコリースーパースプラウト・麻の実(ヘンプ)が該当します。
これははっきり10種と定められています。

それに対して、非常に幅広い分類もあります。

例えば日本の食文化・伝統食品の中でも世界的に広めていく価値のある四種のことを「ジャパニーズスーパーフード」と定めています。その四種とは発酵食品・茶類・海藻類・伝統自然食品です。
発酵食品は納豆、味噌、醤油、甘酒など。茶類は抹茶、緑茶など。海藻類は海苔や寒天など。そして伝統自然食品とは梅干しや小豆などを指します。
ジャパニーズスーパーフードの範囲には非常に多くの食品が該当します。

雑穀スーパーフードとは?

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キヌアを含む10種のスーパーフードの事を指して「雑穀スーパーフード」と呼びます。
キヌア、アマランサス、ひえ、あわ、きび、はと麦、赤米、黒米、高きび、ソバの実がそれに該当します。
これは日本スーパーフード協会が定めた分類で、上記10種類以外の食品は現段階では含まれていないようです。今後、スーパーフードに関する研究が進み、新たな事が判明した際に増減が行われるものと思われます。

また、日本スーパーフード協会が定めてはいるものの、まだ十分に衆知されきっていないカテゴリーでもあります。

しかし、飲食チェーン店では白米を雑穀米に代えて提供している店もあり、名称こそ広まっていないものの、雑穀が美容・健康に良いという印象は徐々に日本に定着しつつあると考えられます。

雑穀スーパーフードの特徴

そもそも「雑穀」とは、農学的分類における米・大麦・小麦以外のイネ科雑穀類キビ亜科の穀物の事を指します。
日本ではもう少し幅広い意味で解釈されており、キヌアなどの疑似穀類、胡麻・菜種・豆類も雑穀として考えています。しかし、豆類を雑穀に含むかどうかの判断には専門的な問題が残っているため、はっきりと言いきることは難しいという意見もあります。

「雑穀スーパーフード」と呼ばれている10種のうち、キヌア・アマランサス・ソバの実が疑似穀類、高きびがイネ科モロコシ属です。ひえ、あわ、きび、はと麦、赤米、黒米はイネ科雑穀類に該当します。豆類は含まれておらず、全て日本で雑穀と分類される穀物から成ります。

雑穀は世界中の乾燥地域や半乾燥地で主食とされています。

例えば西インド地域では雑穀で主食になる「ロティ」という平たい無発酵パンを作っています。
雑穀はグルテンを含んでいないので、ふっくらとしたパンには向いていませんが、ロティやナンなどに代表される平たいパンはアフリカ諸国、インド亜大陸に多く見られる主食です。材料の一部にコムギやキサンタンガムなど粘度のある素材を混ぜあわせれば雑穀でもふっくらもっちりとしたパンを作ることが可能です。

他にも牛乳や砂糖を加えて煮込んだ雑穀粥(カーシャ)はロシア人や東欧人にとっての伝統料理ですし、日本でも昭和期に米の増産が可能になるまで、ひえ・あわなどの雑穀を主食としていました。現代日本では五穀米や十穀米、キヌアのように炊飯器や土鍋で炊いたものや粥、シリアルのようにして食べている人が多いようです。

農学的に近しい穀物なので、調理方法も非常に似ています。
雑穀の調理方法の多くが、煮て柔らかくしたものそのまま、あるいは団子やパン、餅のようにして食べます。
比較的大きめのソバの実はそのまま食べるという方もいます。

雑穀スーパーフードは、白米を主食にする日本人にとって非常に日常生活に取り入れやすいものであると言えるでしょう。

雑穀スーパーフードの可能性

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全てのスーパーフードの始まりは、1980年代のアメリカだと言われています。
そこから様々な研究が行われ、日本では既に廃れていたひえ・あわのような食品にも高い栄養価があると見直されるようになりました。

雑穀がスーパーフードと扱われるようになった理由は豊富なビタミンB群、葉酸などに加えてカルシウムやカリウム、鉄分などのミネラルも豊富に含んでいるからでした。
その一方で、タンパク質の含有量は小麦と非常に良く似ているとされています。

近年は米・小麦・大麦などにアレルギーを持っている人たちの主食を雑穀で補えないかなど医療分野に関わる研究も行われています。
雑穀スーパーフードは米・小麦・大麦を主食とする世界中の人々に、とってより栄養価の高い食事を提案することができる可能性を秘めているのです。

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