とにかくすごい!キヌアはこんなにも栄養素を持っていた!
最近ダイエットや美容、健康志向の人々の間で注目を集めているキヌアについて、どれだけのチカラを持っているのか、その魅力を解説しましょう。
キヌアとは
キヌアとは南米原産の穀物です。
ただし、米や麦、トウモロコシなどのイネ科の植物ではなく、アカザ科の植物です。
そのため狭い意味では穀物と呼ばず擬似穀物に分類されることもあります。
分類はさておき、紀元前の昔から南米のペルーやボリビアなどの高地で栽培されていたと考えられており、今でも現地では主食の一つとなっています。
一方、これら以外の地域では現在までほとんど栽培されていません。
しかし、あまり肥沃な土地でなくても栽培できるため、需要の高まりにつれて今後は世界各地に栽培地域が広がってくることは十分考えられます。
栄養素について
最近では、白米よりも玄米、さらにはえん麦などのいわゆる雑穀が、ダイエット、美容や健康のために注目されるようになってきました。
これは事実で、例えば白米に比べると玄米はビタミンB1、ナイアシンや食物繊維をほぼ5倍くらい多く含有しています。
えん麦については特に食物繊維とタンパク質に優れており、白米と比べて食物繊維は20倍、タンパク質は2倍多く含有しています。
玄米やえん麦が、美容やダイエットの強い味方であることは疑いようがありません。
しかし、キヌアは、これら玄米やえん麦と少なくとも同程度、成分によってはこれらをも越える栄養素を含有しています。
一つ一つ全てを紹介するのはあまりにも数字の羅列になってしまって、逆にすごさが分かりにくいくらいなのです。
特長的なものに絞って紹介しましょう。
キヌアは白米と比べ、タンパク質は2倍、脂質は5倍、食物繊維は8倍、カルシウムは10倍、鉄は8倍含んでいます。
脂質が多いのが気になるかもしれませんが、これは不飽和必須脂肪酸であり、体にとってはむしろ必要なものです。
さらに、ビタミン類も玄米と同じかそれ以上に多く、葉酸に至っては白米の15倍も多いのです。
スーパーフードとしてのキヌア
これだけ栄養価の高いキヌアですから、スーパーフードの一つとして注目されており、実際、アメリカ航空宇宙局NASAが理想的な主食、21世紀の主要食と手放しで高く評価しています。
かつてインカ帝国では穀物の母と呼ばれていました。
まさに食べるサプリメントとさえ言えますから、古代の人々は経験的にこのキヌアのすごさを分かっていたのかもしれませんね。